伝統的な和食の現場において、蒸し器を使う際のもち米は「一晩(6〜8時間)しっかり水に浸す」のが常識とされてきました。しかし、密閉された内釜の中で圧力をかけながら煮炊きする家庭用炊飯器においては、長時間の事前浸水は厳禁です。
炊飯器でもち米のみを炊く場合、研ぎ終わったもち米に所定の水を注いだら、「浸水時間ゼロ」ですぐに炊飯ボタンを押すのが失敗を防ぐ最大のプロの裏技です。近年の高機能炊飯器は、炊飯プロセスの中にすでに吸水工程が組み込まれているため、事前に浸水させると確実に水分過多になります。
さらに、よりシャッキリとした粒立ちともっちり感を両立させたい場合、あえて「早炊きモード(高速炊き)」を選択する手法も効果的です。早炊きモードは立ち上がりから一気に高火力を加えるため、米粒の外側がダレる前に芯まで一気に熱を行き渡らせ、お米一粒一粒の輪郭を際立たせる効果を発揮します。