本来、昼行性の野鳥であるウグイスが、午前2時や3時といった真夜中や未明に突然鳴き出す事例が都市部や住宅街を中心に報告されています。「不吉な予兆では」と不安視する声もありますが、主因は都市環境の変化と繁殖本能の激化にあります。
最大の要因は、街灯やマンションの照明、商業施設のネオンなどによる「光害(ひかりがい)」です。夜間でも周囲が一定の明るさを保っていると、鳥の体内時計が狂い、「まだ夕方だ」あるいは「もう夜明けが近い」と錯覚してさえずりを開始してしまいます。
さらに、春の繁殖期におけるオス同士の縄張り争いは過酷を極めます。昼間に近隣のライバルから強い圧力を受けた個体や、未だパートナーを見つけられていない焦燥感から、夜間の静寂を利用して遠くまで声を響かせようとする行動パターンも確認されています。月明かりが強い満月の夜などにも夜鳴きが活発化する傾向があります。