アーケードのダンスシーンを創り上げたキーパーソンといえば、音楽クリエイターのNAOKI(前田尚紀)氏を置いて他にいない。「BRILLIANT 2U」や「DYNAMITE RAVE」など、数々の伝説的トラックを世に送り出し、プレイヤーの鼓動と楽曲を同調させてきた男だ。彼が生み出したBPM180超の高速ユーロビートや切ないメロディラインは、今もなおジャンルの原点として君臨する。
あるインタビューで彼は、現代の音楽ゲーム(音ゲー)についてこう言及している。「楽曲とプレイヤーの一体感こそが本質。単に難易度を上げるだけではなく、身体が自然と動き出すような『音楽の力』がなければ、ゲームとしての命は続かない」。その言葉通り、現在のシーンでもメロディのグルーヴ感とプレイの爽快感を両立させた楽曲が根強い人気を誇る。カリスマが築いたDNAは、時代を超えてクリエイターたちへ脈々と受け継がれているのだ。