数年前の闇営業問題を契機に導入された「専属エージェント契約」と「専属マネジメント契約」の選択制は、芸人の懐事情と社内序列に大きな変革をもたらした。従来の吉本特有と言われた取り分比率から、個人の取分が大幅に増えるエージェント契約へ移行するトップ層が増加。自ら企業案件や直営業を開拓できる実力派ほど、事務所に依存しない自由な収益モデルを確立している。
一方で、若手や専属マネジメント契約にとどまる芸人にとっては、事務所の手厚いブッキング力と引き換えにギャラの配分率は控えめなままだ。自力で案件を引っ張れる「個人事業主型芸人」と、事務所のパワーに頼る「社員型芸人」の間で、実質的な格差は広がる一方である。