部数減少の現実を知る上で、公的な実査データほど雄弁なものはない。新聞の部数を公平に検証する一般社団法人日本ABC協会が発表した最新データによると、朝日新聞社が発行する朝刊部数は、かつての黄金期から半減以下へと落ち込んでいる。
2000年代初頭には800万部の大台を維持していた部数だが、2010年代半ばから減少ペースが急加速した。以下の推移表は、過去四半世紀における部数変化の軌跡を明確に示している。
2026年現在の最新推計では、かつて800万部を誇った紙面が300万部前後にまで減少している。年間20万〜40万部規模で読者が離脱していく計算だ。この激甚な減収率は、もはや一時的な景気変動や若者の活字離れといった一言で片付けられる水準を超えている。新聞業界全体を覆う構造的不況のなかでも、特に全国紙の巨頭が受けた打撃は深刻さを極めている。