掲示板の閉じた空間で育まれたぬこ文化は、やがてオープンなSNS空間へと溢れ出していった。現在、X(旧Twitter)を開けば、毎分のように流れてくるバズ猫の写真や動画を目にすることができる。しかし、その構図やツッコミのノリ、あるいはフォロワー同士のゆるい連帯感を注意深く観察すると、そこにはかつて掲示板で培われた空気感が色濃く残っていることに気づくだろう。
いまやペット・動物コンテンツは、Webマーケティングやエンターテインメント業界における最大のトレンドの一つだ。企業のアカウントすらも猫画像を巧みに活用する時代となったが、その表現のベースにある「笑いと癒やしの黄金比」は、間違いなく掲示板の暗闇で無数の匿名ユーザーたちが試行錯誤の末に生み出したものだ。