東日本旅客鉄道(JR東日本)の喜勢陽一社長は、就任以来、デジタル技術の活用とオペレーションの最適化を柱とした構造改革を強力に推進している。従来の「決まった時間帯に固定の編成を大量投入する」という昭和スタイルの輸送モデルから、リアルタイムの需要に合わせた柔軟なダイヤ編成へのシフトが急ピッチで進む。
喜勢社長が示してきた方針の根底にあるのは、持続可能な鉄道ネットワークの維持だ。インフラの老朽化対策や安全投資への資金集中が必要とされる中、過剰なターミナル始発設定による折り返しロスを削ぎ落とす判断は経営合理化の必然と言える。常磐線の運行形態見直しも、まさにこの経営戦略の延長線上に位置している。