配信勢の台頭に対して、伝統ある民放キー局も指をくわえて見ているわけではない。とりわけ日曜劇場に象徴されるエンタメ大作のパイオニアであるTBSテレビは、緻密な脚本とスケールの大きなロケ撮影で全国の視聴者を熱狂させている。単なる娯楽の域を超え、社会的テーマや人間模様を掘り下げた重厚な作品群は、今なおテレビ文化の真骨頂と言える。
対するフジテレビは、エモーショナルな演出とエッジの効いた企画力で独自のポジションを貫く。複雑に絡み合う人間心理を描き切るプロットは、視聴者の共感と驚きを誘う。重厚な謎解きで緊迫感を生み出すサスペンスドラマから、心の機微を優しくすくい取るヒューマンドラマまで、地上波ならではの圧倒的な浸透力と職人技が光る。