事態が動かない焦りが生むのは、真実ではなく無秩序な推測だ。大手ニュースポータルのYahoo!ニュースやSNSの投稿欄には、特定人物や特定の車両を犯人視する書き込みが散見される。しかし、公的な発表とネット上の言説の間には大きな隔たりが存在する。
テレビのNHKニュースなどが報じる確定情報によれば、捜査当局が公式に特定・公表した容疑者は現時点で存在しない。ネット上で「警察が密かに追っている人物」として名前が挙がる人物の多くは、単なる現場周辺の通行人や近隣住民に過ぎず、警察による公式な聞き込み対象が歪曲されて広まったケースが目立つ。主要な社会・事件ニュースとして連日報じられる中で、情報工作やデマに惑わされることなく、裏付けの取れた客観的な一次情報を見極める視点が我々読者側にも強く求められている。