2010年代半ばにスタートした男性アイドル育成ゲーム『アイドリッシュセブン(アイナナ)』において、原案イラストレーターとして抜擢されたことは、彼女のキャリアにおける大きな転換点となった。従来の少女漫画ファン層だけでなく、ソーシャルゲームを愛好する広大な二次元アイドルファン層へと認知が広がったのである。
しかし、作品が社会現象化するにつれ、原案者である彼女がSNS上で特定のキャラクターやカップリング、あるいは二次創作的な言及を行うたび、プレイヤー層との間で意識の食い違いが生じた。ゲームという共創型のコンテンツにおいて、原作者・原案者がどこまで発言権を持つべきかという繊細なテーマが浮き彫りになった格好だ。