中庭に凛とそびえ立つ高さ22メートルの大煙突。その足元に横たわるのが、国の登録有形文化財および近代化産業遺産に認定されている「窯のある広場・資料館」だ。大正10年に築造された巨大な倒焔式角窯の内部に入ると、煤で黒光りしたレンガの肌が、当時の窯焚きたちの凄まじい熱量を今に伝えている。
常滑焼の伝統的な製陶技術は、近代化の荒波の中で土管や建築用陶器へと進化を遂げ、日本のセラミックス・窯業産業の礎を築いた。窯の内部を照らす計算されたライティングと、プロジェクションを活用した最新の解説演出は、まるで過去の火炎の渦中にタイムスリップしたかのような臨場感を醸し出している。