ここからは、SNSや口コミサイト、知恵袋などに投稿された利用者の生の声を編集部が独自に分析した結果を紹介する。まず目立つのは「結局、何が安くなったのか実感できない」という声だ。ある利用者は「事前に欲しいものをリストアップして待っていたが、肝心の商品はセール開始直後に売り切れ、再入荷しても価格が元に戻っていた」と投稿していた。これはAmazonに限らず、ブラックフライデー全般に共通する構造的な問題である。
一方で、成功体験を語るユーザーには明確な共通点があった。「セール開始前にウォッチリストへ入れて値動きを記録していた」という点だ。ある30代男性は「Dysonの掃除機を10月中旬から追いかけ、先行セールで25%オフになった瞬間に購入。その後本セールではさらに5%下がったが、ポイント還元を考慮すると誤差の範囲だった」と冷静に振り返る。また、家電量販店の店員経験があるという別のユーザーは「Amazonのブラックフライデーは『型落ちモデル』と『Amazonデバイス』が本命。最新モデルは期待しすぎない方がいい」と指摘している。
ここで重要なのは、感情的な「お得感」に流されず、事前に価格を定点観測するという行動様式の差だ。ネットの反応を検証すると、「衝動買いして後悔した」という声の多くは、セール開始後の目玉商品を追いかけるタイプに集中している。対照的に、「満足した」という声は、価格の推移を数字で把握し、許容範囲の値下がり幅を事前に決めていたユーザーに多い。