洋食タンドタンのメニューを語る上で、絶対に外すことができないのが洋食タンドタン ハンバーグと洋食タンドタン ビーフシチューです。いずれも洋食の王道でありながら、口に含んだ瞬間に専門料理店としての格の違いを実感させます。
まず、不動の人気を誇る手ごねハンバーグは、挽肉の配合比率と捏ね上げの温度管理が徹底されています。粗挽き肉の力強い弾力と、細挽き肉がもたらす滑らかな舌触りが見事に調和し、ナイフを入れた瞬間にあふれ出る肉汁の量が際立っています。さらに特筆すべきは、それを包み込む自家製デミグラスソースです。ビターなほろ苦さとフォンドボー由来の深い甘みが重なり合い、白米はもちろんワインにも寄り添う完成度を誇ります。
一方のビーフシチューは、大ぶりの牛肉が繊維ごとホロホロとほどける極限の柔らかさまで煮込まれています。脂っこさを感じさせず、肉の旨味がソース全体へ完全に溶け出しているため、最後の一滴までスプーンを動かしたくなる衝動に駆られます。付け合わせのグラッセやマッシュポテトに至るまで、フレンチのガルニチュール(付け合わせ)の基本に忠実であり、妥協のない姿勢が皿の上に凝縮されています。