ソーシャルメディアやイラストSNSにおけるファン活動を観察すると、本作のコミュニティは非常にユニークな広がりを見せています。イラスト投稿サイトpixiv(ピクシブ)では、にゃんこ大戦争のファンアート(pixiv)タグに数万件を超える作品が投稿されており、小学生の手描きスケッチからプロ顔負けのデジタル厚塗りイラストまで混在しています。
なかでも特に大きな潮流となっているのが、にゃんこ大戦争の擬人化イラストです。「ネコヴァルキリー」や「キャスリィ」のような元々人型のキャラクターだけでなく、無機質な「ネコ島」や「狂乱の巨神ネコ」などを美少女・美男子キャラクターへ再解釈する二次創作が活発に行われています。無機質でシュールな元ネタがあるからこそ、絵師ごとの解釈やデザインセンスを投影する「余白」が豊富に残されているのです。
公式が配信する記念イラストやカレンダー、にゃんこ大戦争の壁紙(高画質)コンテンツも、スマートフォンやPCのデスクトップ背景として絶大な人気を誇ります。公式が提供する素材の質の高さと、ファンコミュニティによる二次創作の連鎖が、10年以上の長期にわたってIPの鮮度を保ち続ける強力なエコシステムを形成しています。