海外ドラマのワンシーンや著名人の回顧録、SNSのリアルな投稿を分析すると、ネイティブスピーカーがこの表現を使う際には共通した「感情の温度」が存在します。それは、単に事実として過去を振り返るのではなく、「泥臭い試練を一緒にくぐり抜けてきた相手への絶対的な敬意」を伝える場面です。
特に定番のコロケーション(連語)として頻出するのが、動詞「stand by」と組み合わせた「stand by (someone) through thick and thin」です。「相手が世間から非難を浴びている時や、経済的・精神的などん底にある時でも、決して見捨てずに味方であり続ける」という強い誓約を意味します。
例えば、長年連れ添った夫婦が銀婚式で語るスピーチや、破産危機を共に乗り越えたビジネスパートナーの手記、スポーツ選手が引退会見で家族やコーチに感謝を述べる場面などで、最も感情が昂る瞬間に選ばれるのがこのフレーズです。日常の軽い挨拶で乱発されることは少なく、ここぞという場面で人間関係の深さを証明するために使われています。