インターネットや広告では「不眠症が劇的に改善」「1回で朝まで熟睡」といったキャッチコピーが踊りますが、ここにはいくつか留意すべき盲点が存在します。
医療行為との明確な線引き
まず理解しておくべきは、サロンや整体院で行われる施術は「医療行為(治療)」ではなく、身体の緊張を緩めて自然治癒力や自律神経の自己調整をサポートする「ヘルスケア・リラクゼーション」であるという点です。重度のうつ病や睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)といった器質的・精神的な疾患が背景にある場合、不眠症の改善を目的としたマッサージだけで根本治癒を目指すことには無理があります。症状が深刻な場合は、まず睡眠外来などの医療機関を受診することが大前提です。
施術当日の過ごし方で効果が半減する罠
施術を受けて自律神経が副交感神経優位に傾いた状態で、夜遅くまで深酒をしたり、ベッドの中でスマートフォンのブルーライトを浴び続けたりすれば、せっかく整った入眠環境は一瞬で崩壊します。「施術を受けたから大丈夫」と過信するのではなく、当日はぬるめの入浴で済ませ、早めに照明を落として布団に入るなど、施術効果を増幅させる過ごし方を心がける必要があります。