フジテレビの看板であり、日本のテレビ史そのものと言えるのが「月9(月曜夜9時枠)」です。歴代の最高視聴率ランキングを振り返ると、平成初期の圧倒的な熱量が如実に分かります。
【月9歴代最高視聴率(世帯)の名作たち】
- 『HERO』(2001年):全話30%超え、最高視聴率36.8%(木村拓哉主演)
- 『ロングバケーション』(1996年):最高視聴率36.7%(木村拓哉・山口智子主演)
- 『ラブジェネレーション』(1997年):最高視聴率32.5%
- 『ひとつ屋根の下』(1993年):最高視聴率37.8%(フジテレビ歴代ドラマ最高峰)
「月曜日の夜は街から女性が消える」とまで言われた時代を経て、2010年代半ばには世帯視聴率が1桁台前半に落ち込むなど「月9崩壊」と騒がれる時期もありました。しかし、サスペンスや医療モノへの路線転換、そして2026年の『silent』に代表されるような「SNSでの考察・共感を生む重厚なヒューマンドラマ」の開拓により、現在のフジテレビドラマは新たな指標で首位を争っています。
実際、近年の作品群は世帯視聴率こそ5〜8%前後にとどまるものの、TVerのお気に入り登録者数や見逃し配信再生数では全キー局トップを記録することが珍しくありません。リアルタイムの世帯視聴率一覧表だけでは見えてこない「配信による爆発的な視聴熱」が、現在のドラマ枠を力強く支えています。