マーク・ウォールバーグの俳優キャリアにおける最大の強みは、観客が感情移入しやすい「親しみやすさ」と「無骨なタフガイ」という相反する魅力を完璧に共存させている点にあります。
日本国内で彼の名を一躍お茶の間に浸透させた作品といえば、2012年公開のコメディ映画『テッド』です。命を宿した下品なテディベアと共同生活を送る青年ジョン役を絶妙なコミカルさで演じ、世界的大ヒットを記録。2015年の続編『テッド2』を含め、コメディ俳優としての確固たる地位を確立しました。
一方で、マイケル・ベイ監督のメガヒットSFアクション『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年)および『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017年)では、娘を守る熱血発明家ケイド・イェーガー役として主演。巨大な爆破シーンやハードなスタントを自らこなし、世界興行収入を牽引する絶対的アクションスターの座を揺るぎないものにしました。
批評家筋から極めて高い評価を受けた作品群も見逃せません。1970年代のポルノ業界を描いた出世作『ブギーナイツ』(1997年)、マーティン・スコセッシ監督がメガホンを取りアカデミー助演男優賞にノミネートされた『ディパーテッド』(2006年)、さらに自身がプロデュースも手掛けた実話ボクシング映画『ザ・ファイター』(2010年)など、妥協のない作品選びで映画史に確かな足跡を残しています。