「ドカンという音がして、振り返ったら白いSUVが歩道に向かって突っ込んでいた」。近くのカフェで働く20代の女性は、震える声で語った。悲鳴が響き渡り、人々は四方八方に逃げ惑う。スマートフォンの画面を見つめていた若者たちは、迫り来る危機に気づくのが遅れたという。スクランブル交差点特有の過密さが、被害の拡大を招く一歩手前だった。
警察や消防の車両が次々と到着し、渋谷駅周辺は一時封鎖された。ブルーシートで覆われた現場付近では、落ちた靴やバッグが生々しく散乱しており、日常が一瞬にして凄惨な現場へと変貌したことを物語っている。