Q1:日光東照宮の彫刻を見る正しい順番はありますか?
A1:神厩舎の長押に並ぶ彫刻は、建物の左手から右手、そして側面へとストーリーが展開しています。三猿が描かれているのは向かって正面の左から2番目(第2面)で、幼少期の場面です。第1面の母子像から順番に鑑賞することで、人の一生を描いた物語全体を正しく理解できます。
Q2:4匹目の猿「せざる」の実物は日本国内で見られますか?
A2:日光東照宮には存在しませんが、京都の八坂庚申堂(金剛寺)周辺の庚申塔や、各地の庚申塚、一部の仏教寺院に伝わる庚申信仰の石碑などにおいて、四猿として4匹揃って彫刻されている遺構を確認することができます。
Q3:ことわざとしての発祥は日本ですか、それとも海外ですか?
A3:根本の教義は古代中国の『論語』にありますが、「三匹の猿」という具体的な動物のキャラクターとして視覚化し、語呂合わせとともに定着させたのは日本独自の文化です。それが近代以降にシルクロードや交易を通じて世界へ再輸出されました。