トンビの鳴き声「ピーヒョロロ」の意味とは?旋回の理由とサインを解明

トンビの鳴き声「ピーヒョロロ」の意味とは?旋回の理由とサインを解明

トンビの鳴き声「ピーヒョロロ」の意味とは?旋回の理由とサインを解明とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

トンビの声はすべてが「ピーヒョロロ」というわけではありません。状況や心理状態に応じて明確にトーンを使い分けています。

例えば、カラスや他の猛禽類が巣や止まり木に接近してきた際、あるいは人間がヒナのいる巣に近づいたときには、「ピィッ、ピィッ、ピィッ」や「ピッピッピッピッ」という短く鋭いスタッカート調の声を発します。これは明白な警戒・威嚇のサインです。この緊迫した声を出しているときは、周囲に対して強いストレスや危機感を感じており、上空から威嚇降下を行ってくるリスクが高まります。

また、鳴き声が聞こえる「時間帯」にも注目すべき習性があります。トンビは完全な昼行性の鳥類です。光を頼りに視覚で狩りや索敵を行うため、活動のピークは朝から日中にかけて集中します。特に朝日が昇り、地面が温まって上昇気流が発生し始める午前中は、活発に飛び立ちながら鳴き声を交わす姿が多く見られます。

一方で、「夜中にトンビのような甲高い鳥の声が聞こえた」という相談がネット掲示板やSNSで散見されますが、トンビが暗闇の夜間に飛翔して鳴くことは基本的にありません。夜間に聞こえる甲高い鳥の声の正体は、夜行性のフクロウ類(トラフズクなど)の幼鳥が親を呼ぶ「ピューイ」という声や、水辺に生息するゴイサギ、あるいは「ヒョーヒョー」と寂しげに鳴くトラツグミ(鵺/ヌエの声の正体)をトンビと聞き間違えているケースがほとんどです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。