フライディチャイナタウンなぜ流行?昭和名曲が世界でバズった真相

フライディチャイナタウンなぜ流行?昭和名曲が世界でバズった真相

フライディチャイナタウンなぜ流行?昭和名曲が世界でバズった真相について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。

世界的なシティポップ再ブームの理由を探ると、多くのリスナーが求める「洗練されたアーバンな空気感」と「高度なスタジオワーク」に行き着きます。しかし、「フライディ・チャイナタウン」が他の名曲群と一線を画しているのは、その圧倒的な“アグレッシブさ”にあります。

多くのシティポップがメロウで浮遊感のあるAOR(Adult Oriented Rock)サウンドを基調とする中、本楽曲は土着的なファンクビートとブラスロックが融合した、極めて推進力の強いグルーヴを持っています。作詞を手掛けた荒木とよひさによるフライディチャイナタウンの歌詞の意味を紐解くと、横浜や神戸の中華街を連想させるネオンサイン、異国情緒、週末の夜の焦燥感が、ドラマティックな情景描写として描かれています。映画のワンシーンを想起させるエキゾチックな世界観が、欧米のレトロフューチャー愛好家たちのツボに完璧に合致しました。

そして何より、泰葉自身の天才的なメロディメイキングと、編曲を務めた井上鑑の構築美が突出しています。当時20歳の泰葉が自ら書き下ろしたメロディは、ペンタトニックスケール(5音音階)を巧みに取り入れつつ、ジャズやソウルのコード進行を自然に往復します。テレビ特番のアーカイブなどで語られる当時の関係者の証言によると、「デモテープの段階で既に完成されたグルーヴと、突き抜けるような声圧にスタッフ全員が息を呑んだ」と伝えられています。単なる懐古趣味ではなく、純粋な楽曲強度が2020年代の耳に突き刺さった決定的な証拠です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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