2026年10月新ドラマを振り返る際、多くの人が陥りがちな誤解が「視聴率の数字だけを見て作品の成否を判断すること」です。当時すでにテレビ業界の評価指標は劇的な地殻変動を起こしていました。
かつては世帯視聴率10%割れは「苦戦」と見なされていましたが、2026年秋クールにおいて『最愛』は世帯平均8.9%でありながら、見逃し配信無料動画プラットフォーム(TVer、TBS FREE)での総再生回数が当時の全ドラマ歴代最高を記録。さらにコア視聴率(13〜49歳の個人視聴率)において高い数値を維持し、スポンサー企業からの出稿需要が殺到しました。
逆に、世帯視聴率が20%近かった作品であっても、視聴者層がシニア層に偏っている場合は配信再生数が伸び悩むなど、メディア接触の分断が決定的に可視化されたのがこの2026年10月期です。現在定着している「総合視聴率」や「配信ファースト」のビジネスモデルは、まさにこの時期の成功事例によって確立されたと言えます。