ジョルノ・ジョバァーナの名言として名高い「これが――『レクイエム』…だ」というフレーズは、ローマのコロッセオを舞台に繰り広げられたジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 最終決戦において誕生しました。
語源となった「レクイエム(Requiem)」は、カトリック教会における死者の安息を祈る「鎮魂歌・鎮魂曲」を指すラテン語です。作中では、かつて第3部で活躍したジャン・ピエール・ポルナレフが、スタンドの真の力を引き出す「矢」の秘密と、自らのシルバーチャリオッツが変貌した暴走形態を指してこの名を呼びました。死者の魂を鎮める祈りの音楽が、スタンドを進化させる鍵として定義された点が大きな元ネタとなっています。
激闘の末、ジョルノが手にした「矢」がスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」を貫いた瞬間、外殻を脱ぎ捨てるようにして新たな存在が姿を現しました。アニメ版ではジョジョ第5部アニメ第38話「ゴールド・E・レクイエム」(終盤から第39話「そよ風の手角(ゴールド・E・レクイエム)/眠れる奴隷」)にて極限のクオリティで映像化。予知された自らの勝利を確信していたディアボロの眼前で、時を戻す不可解な現象とともに放たれたこの言葉は、まさに悪党への静かなる葬送曲でした。