仕事の重圧から逃れたい一心で、「もう会社を辞めて転職したい」「早期退職に応募してリセットしたい」と考える人は少なくありません。しかし、ネット上に溢れる「50代未経験でも稼げる」「早期退職で悠々自適」といった甘言には注意が必要です。
企業の黒字リストラや人員最適化に伴い拡大している早期退職優遇制度のメリットとリスクを冷静に比較分析すると、以下のような現実が浮かび上がります。
割増退職金(数千万円単位の加算)は大きな魅力ですが、再就職支援サービスを利用しても同等年収での転職が決まる割合は全体の1割未満にとどまります。厚生労働省の統計でも、50代後半の転職入職者のうち前職より賃金が減少した割合は約58.2%に達しており、中には年収が半減する事例も珍しくありません。
一方で、50代転職の厳しい現実と成功例を精査すると、成功者に共通する明確なパターンが存在します。それは「前職の肩書や企業規模に頼らず、中小企業が喉から手が出るほど求めている実務ノウハウ(現場指導力、コンプライアンス構築力、特定分野の業界知見)をピンポイントで提供できる人材」です。
もし仕事についていけない50代の辞めたい時の対処法を選択するのであれば、感情任せの退職届提出は厳禁です。まずは現在の会社で休職や配置転換を活用して心身を回復させつつ、生活防衛資金(最低1〜2年分の生活費)を確保した上で慎重に次の手を打つのが鉄則です。