TikTokを発端とする失神チャレンジの死亡事故は、2021年初頭から世界各国で顕在化しました。イタリア・パレルモで10歳の少女が首にベルトを巻きつけて窒息死した事件をはじめ、米国ペンシルベニア州では当時10歳だったナイラ・アンダーソンさんが自室で意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認されるなど、極めてショッキングなニュースが相次ぎました。
これらの一連の事故において共通しているのは、被害者の多くが10歳から14歳という判断能力が未成熟な小中学生であった点です。同年代の間で流行している「チャレンジ動画」として「おすすめ(For You)」フィードに表示されたコンテンツを模倣し、誰の監視もない自室やバスルームで実行した結果、取り返しのつかない事態に陥りました。
報道各社の取材や現地警察の捜査資料によると、被害者となった子どもたちは生前、自傷願望や精神的な問題を抱えていたわけではなく、純粋な好奇心や「いいね」を獲得したいという承認欲求から動画を視聴・再現しようとしていたことが明らかになっています。