ネット上のQ&Aサイトなどを見ていると、人権作文に関して数多くの都市伝説や誤解が蔓延しています。それらを鵜呑みにしてしまうと、評価を大きく落とすことになります。
- 誤解1:「差別はいけません」と正論を書けば点数が取れる?
→ 真相:最も評価が低くなります。 審査員は「差別が悪いこと」など百も承知です。問われているのは正論の主張ではなく、「なぜ人は差別してしまうのか」「自分はどう関わってしまったのか」という過程の掘り下げです。 - 誤解2:大きな事件やドラマチックな体験がないと書けない?
→ 真相:日常の些細な出来事で十分です。 スーパーのレジでの店員とのやり取り、家族との会話、部活動での些細なすれ違いなど、誰もが経験する場面から普遍的な人権課題を導き出す作品こそが「観察力が高い」と絶賛されます。 - 误解3:綺麗なハッピーエンドで終わらせなければならない?
→ 真相:未解決の課題やモヤモヤを残しても構いません。 「すぐに解決策は見つからないけれど、考え続けていきたい」という真摯な姿勢で終わる作文は、安直な解決策を掲げる作文よりもはるかに深い余韻を残します。
【プロの結論】人権作文で高評価を狙えるアプローチ・見送るべきアプローチ
自分の書こうとしている内容がどちらに当てはまるか、執筆前に必ずチェックしてください。
【推奨できるアプローチ】
- 自分の失敗談や恥ずかしい過去を正直に開示している
- 会話文やその時の情景が目に浮かぶように具体的に書かれている
- 「自分も加害者になり得る」という謙虚な視点を持っている
【避けるべきアプローチ】
- ニュースの受け売りだけで、自分自身の生活体験が一切登場しない
- 「〜すべきである」と他者への説教や批判ばかりが並んでいる
- 「みんなで仲良く助け合っていきたいです」という抽象的な美辞麗句で終わっている