SNSのショート動画などで散見される「プライマーを全顔にたっぷり塗って陶器肌を作る」というテクニックには注意が必要です。化粧品処方の観点から見ると、これは深刻なメイク崩れや肌トラブルを招く要因となります。
シリコーンや皮脂吸着パウダーが高配合されたプライマーを全顔に塗布してしまうと、表情の動きが多い目元や口元の柔軟性が失われ、ファンデーションがひび割れるようにシワへ入り込む「表情ジワ崩れ」を誘発します。また、皮脂分泌の少ないUゾーン(フェイスライン)では必要な潤いまで奪われ、インナードライによる皮脂の過剰分泌を引き起こすケースも確認されています。
皮脂分泌量が多いTゾーンには皮脂吸着タイプのポアプライマーを、乾燥しやすい頬には保湿型の下地を合わせるなど、「顔のパーツごとにテクスチャーを塗り分けるゾーニングメイク」が仕上がりの明暗を分けます。