1歳児における造形活動は、完成度の高さを求めるものではなく、「素材に触れて感触を楽しむこと」や「自分の手が動いて変化する面白さを味わうこと」が主眼となります。保育所保育指針に即した指導案を作成する際にも、子どもの月齢や発達段階に応じた適切なねらいの設定が不可欠です。
1歳児前半(1歳0か月〜1歳6か月頃)は、握る、叩く、引っ張るといったダイナミックな全身・手指の動きが中心です。一方、1歳児後半(1歳7か月〜1歳11か月頃)になると、親指と人差し指を使った「つまむ」動作が洗練され、シールをはがして貼る、紙を丸めるといった微細運動が可能になります。
指導案に記載する「ねらい」の具体例としては、以下の3点が挙げられます。
- 素材の感触を味わう:お花紙の柔らかさや紙皿の硬さなど、多様な感触に興味を持って触れる。
- 手指の運動を楽しむ:丸める、ちぎる、貼るといった動作を通じて、指先の感覚を養う。
- 季節の伝統行事に親しむ:鬼の顔作りを通して節分の雰囲気を心地よく感じ、親しみを持つ。