デジタルイラスト制作環境が高度化した現在でも、三つ編みは多くのクリエイターがつまずく難所として議論が絶えません。SNSやイラストコミュニティにおける投稿者の声、および商業イラストレーターの制作現場をリサーチすると、特有の課題が浮かび上がってきます。
多くの初心者が直面する摩擦点として挙げられるのが、「三つ編みブラシや素材を使ってもなぜか画面になじまない」という現象です。現在、CLIP STUDIO PAINTなどのツールには優秀な三つ編みイラストのフリー素材や専用ブラシが多数存在します。しかし、頭部のパースや首の傾きに合わせた太さのグラデーション、始点と終点のなじませ処理を手動で行わない限り、既製品を貼り付けたような不自然さが悪目立ちしてしまいます。
また、三つ編みの塗り方メイキングにおける失敗談として多いのが「陰影を均等に入れすぎて洗濯板のようになってしまう」という声です。各編み目に均一なシャドウを置くのではなく、光源の位置に基づいて「髪型全体としての大きな球体状の明暗」をベースに敷き、その上に個々の毛束の落ち影を小さく乗せる二段構えの着彩を行うことが、現場目線で導き出された最も効果的な解決策です。