ブルーフォールの営業終了が発表された際、SNSやネット掲示板を中心に「過去に重大な人身事故が起きて運営できなくなったのではないか」という憶測が瞬く間に広がりました。しかし、報道各社の記録および運営会社である株式会社横浜八景島の公式発表を照合すると、ブルーフォールにおいて死亡事故や致命的な人身トラブルによる営業停止処分が下された事実は一切存在しません。
ではなぜ、突然の幕引きとなったのか。背景には複合的な要因が絡み合っています。最も決定的だったのは、1998年4月23日の開業から20年以上が経過したことによるマシンの経年劣化とメンテナンスコストの急騰です。ブルーフォールはスイスのインタミン社(Intamin)が手掛けた特注仕様のタワー型ライドであり、特殊な油圧・磁気ブレーキシステムを維持するためには、海外からの専用部品調達や本国エンジニアによる定期オーバーホールが不可欠でした。
さらに、稼働末期には安全センサーの過敏作動や点検に伴う運休頻度が増加しており、全6台あるゴンドラのうち一部のみを稼働させる運用が常態化していました。安全基準を最優先に保ち続けるためのランニングコストが採算ラインを大きく圧迫していたことが、閉鎖を決断せざるを得なかった最大の経営的理由です。