日常会話では混同されがちな「休憩室」と「休憩所」ですが、行政の設備要件ガイドラインや建築計画上の位置づけには明確なニュアンスの差があります。
一般的に「休憩室」とは、四方を壁で仕切られ、外からの視線や騒音を遮断できる個室空間を指します。一方、「休憩所」はパーテーションで区切られた一角やオープンスペースに設置されたベンチ群など、より広義のスペースを含む概念です。厚生労働省のガイドラインでは、快適職場を形成するために以下の要素を満たすことが推奨されています。
第一に室温17度以上28度以下・湿度40%から70%の維持、第二に十分な換気能力、そして第三に疲労回復を促すリラックスできる採光・照明設計です。単に身体を休めるだけでなく、メンタルヘルス対策の一環として「心理的安全性が保たれる空間」であることが、近年の職場改善における共通認識となっています。