不動産取引の数字だけでは見えてこないのが、実際の生活の手触りです。南池袋や大塚、雑司が谷周辺に暮らす30〜40代の購入者や地元住民への聞き取り取材、さらには住民コミュニティ掲示板の生々しい告白から、豊島区のリアルな住み心地を検証しました。
南大塚1丁目の築18年マンションを2年前に購入したIT関連企業勤務の男性(38歳)は、現場の実感を次のように語ります。
「池袋まで歩こうと思えば歩ける距離でありながら、大塚駅周辺は昔ながらの商店街や都電荒川線が走り、下町らしい温かさがある。取材やネットでは『歓楽街が近いのでは』と心配されましたが、南大塚側は文京区との境に近く、夜間も驚くほど静か。大塚巣鴨中古マンション住みやすさ評判の良さは、暮らしてみて初めて腑に落ちました」
一方で、小学生の子どもを持つ共働き夫婦からは、住宅の専有面積をめぐる苦悩が吐露されました。
「共働きペアローンで9,000万円の予算を組みましたが、東池袋周辺では60平米未満の2LDKしか見つからず、最終的に要町寄りの低層マンションに落ち着きました。豊島区内全般で豊島区ファミリー向け中古マンション3LDKの玉数が極端に少なく、SUUMOやアットホームで新着が出ても、掲載から1週間以内に内覧が殺到して即日満額申し込みが入る状況です。妥協点を見極めないと一生買えません」(40歳・金融機関勤務)
豊島区が長年取り組んできた「待機児童ゼロ」政策や認可保育施設の増設、公園の全面改修は高い評価を得ています。しかしその恩恵を受けようとする現役世代の流入が加速した結果、教育熱の高いエリア(目白・雑司が谷・文京区近接部)では、公立小中学校の学級数増加や学童保育の定員圧迫といった新たな局面に直面している点も見逃せません。