Q1:医療区分1だと療養病棟には絶対に入院できないのですか?
A1:法的に禁止されているわけではありませんが、受け入れてくれる病院を探すのは極めて困難です。病院経営上、医療区分1の患者は診療報酬が低く設定されており、受け入れるほど病棟の収益性が悪化するためです。医療区分1で在宅復帰が難しい場合は、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの介護保険施設が現実的な選択肢となります。
Q2:療養病棟から自宅への退院や、特別養護老人ホームへの転院は可能ですか?
A2:十分に可能です。療養病棟は一度入ったら二度と出られない隔離施設ではありません。病状が安定して医療処置の頻度が減れば、医療ソーシャルワーカー(MSW)とケアマネジャーが連携し、在宅酸素や訪問看護の手配を行って自宅復帰を果たすケースや、待機していた特別養護老人ホームの空きが出た段階でスムーズに転所するケースは日常的に見られます。
Q3:療養病棟で積極的なリハビリを受けて歩けるようになりますか?
A3:大きな改善を期待するのは避けた方が賢明です。療養病棟のリハビリ体制は、回復期リハビリ病棟のように1日数時間みっちり機能訓練を行うものではなく、ベッド上のポジショニングや関節の拘縮予防、呼吸筋の維持など「機能低下の防止」に主眼が置かれています。明確な自立歩行の再獲得を目指す場合は、回復期リハビリ病棟や自立支援介護に特化した老健を選択するのが鉄則です。