ネット上で流布する「やらせ疑惑」の最大の根拠とされたのが、過去の特番で生じた演出トラブルや、放送倫理・番組向上機構(BPO)に寄せられた意見である。特定のロケ写真やエピソードにおいて、現場の事実と放送内容の食い違いが指摘され、メディア・出版業界や視聴者の間で大きな物議を醸した。
では、2026年現在の視点から最新の検証データを振り返るとどうなのか。近年の心理学や行動分析のデータによれば、江原氏が行っていた対話手法には「コールドリーディング」や「ホットリーディング」といった心理的テクニックが高精度で組み込まれていた可能性が指摘されている。相手の表情や仕草から感情を読み取り、誰もが当てはまるような抽象的表現から徐々に核心に迫る会話術である。これを「嘘」と切り捨てるか、高度な対話技術によるカウンセリングと捉えるかで評価は真っ二つに分かれる。だが、霊的な現象そのものを客観的・科学的に証明するデータは現在に至るまで存在せず、エンターテインメントとしての演出と個人の信仰心が境界線を曖昧にしていたのが真相といえる。