2021年の新500円硬貨発行当初、街中の自販機や路線バスの運賃箱で「新500円玉が使えない」という現象が相次ぎ、話題となりました。改修用パーツの不足やコスト負担が主な原因でしたが、発行から数年が経過した2026年現在、主要都市部やチェーン店での対応率はほぼ100%近くまで達しています。
しかし、地方の個人経営店舗や旧型の駐車場精算機などでは、今なお新硬貨を受け付けない機器が一部残存しています。機械側が「直径26.5ミリ」の物体が入ってきたことを物理的に検知したあと、内部の磁気センサーが新硬貨特有の複層構造を検知できずに弾いてしまうのがその理由です。技術の先進性が、図らずも旧型インフラとの間で小さなギャップを生み出していた時期もありました。