視聴者を釘付けにしたのが、中盤から頻発したメンバーのリタイア劇でした。画面上に映し出された15少女漂流記 脱落理由は、表向きには「極度の疲労」「高熱によるドクターストップ」と説明されていましたが、現場取材や出演者の述懐からは、はるかに生々しい内情が浮かび上がってきます。
食料が底をつき、貝殻や海藻をわずかに口にする日々が続くと、人間の防衛本能が剥き出しになります。「誰が一番労働しているか」「誰が食料を多く消費しているか」という疑心暗鬼が広がり、些細な言動が引き金となってグループ内は派閥化しました。当時の特番インタビューで語られた「夜になるとカメラの死角で泣き声が止まらなかった」という生の告白は、閉鎖空間特有のメンタルクライシスを雄弁に物語っています。
公の場で見せた表情の翳りや急激な体重減少は、過酷な環境が心身に与えた影響の深刻さを物語っていました。限界を迎えたメンバーがスタッフにリタイアを申し出るシーンは、やらせの余地がない本物の切迫感に満ちていました。