世間一般には「一度でも大炎上を起こしたアイドルは再起不能になる」という固定観念が根強く存在します。しかし、実際のエンタメ市場の力学を子細に観察すると、必ずしも炎上がグループの寿命を縮めるとは限らないという盲点が浮かび上がってきます。
前述のCUTIE STREETの事例が示すように、失言や誤爆といった騒動が起きた後でも、グループは確かなパフォーマンスと結束力を武器に勢いを落とすことなく支持基盤を維持しました。むしろ、過激なバッシングに対してファンコミュニティが「私たちが支えなければならない」という防衛心理を強固にし、結果としてライブ動員やグッズセールスが急伸する現象すら確認されています。
一方で、決定的な破滅をもたらす境界線はどこにあるのか。それは「ファンへの裏切りを組織ぐるみで隠蔽したかどうか」という一点に尽きます。人間関係の失言やプライベートの未熟さは、本人の反省と時間によって許容される余地がありますが、虚偽の発表でファンを欺き、金銭的な不誠実さを露呈した運営やタレントに対しては、ネットの反応は冷淡極まりなく、回復不能な離脱を招きます。