英会話の現場で最も頻発するミスが、現役の大学生が「What grade are you in?」と聞かれたと思い込み、「I'm in 2nd grade.」などと答えてしまうケースです。これはネイティブにとって大きな違和感の元凶となります。なぜなら、大学において「grade」という単語は原則として「成績・評点(A, B, CやGPA)」を指す言葉へと役割を変えるからです。
学年の聞き方に英語の理由が存在する背景には、北米を中心とする学校制度の構造があります。小学校から高校までの12年間は「K-12(Kindergarten through 12th grade)」と呼ばれ、国や州の統一的な学年枠組み(grade level)に厳密に沿って進級します。そのため、「どのgradeに属しているか」を尋ねる「What grade are you in?」が成立します。
しかし高等教育である大学は、履修単位の取得状況や卒業までの在籍年数によって進度が個別に異なる「単位制」です。単一の学年システムに縛られないため、「何学年にいるか(grade)」ではなく「何年目か(year)」という時間軸で捉えるのが英語圏の常識です。したがって、What year are you inの違いを理解し、大学生に対しては学年ではなく年次を問うアプローチを取らなければなりません。
大学生を対象にした大学生の学年英語表現としては、以下の返し方が標準的です。
- 「I'm a sophomore.」(私は大学2年生です)
- 「I'm in my second year.」(大学2年目です)
- 「I'm a second-year college student.」(大学2年生です)
もし大学生が誤って「I'm in 2nd grade.」と口走ると、会話の文脈によっては「この人は小学校2年生のことを話しているのか?」と相手を混乱させるか、「大学の成績(評点)が2段階目なのか?」という見当違いの解釈を生んでしまいます。学年英語の聞き方として相手が大学生や専門学校生であると分かっている場合は、最初から「What year are you in?」または「What year of university are you in?」と投げかけるのが大人のマナーです。