なぜお正月の壁飾りづくりが認知症予防に直結するのか。理由は明快だ。指先を細かく動かす動作が、脳の大脳皮質をダイレクトに刺激するからである。特に1月は「初日の出」や「富士山」といった、縁起の良いモチーフが好評を博している。
初日の出をあしらった作品を作るなら、「おはながみ」を活用した立体技法がおすすめだ。赤いおはながみを優しく丸めて大輪の太陽を作り、背景に紺色や金の画用紙を合わせる。これだけで、視力や認知機能が低下している高齢者でもひと目で理解できる鮮やかな作品に仕上がる。立体感があるだけで、施設全体の空気がパッと明るく華やぐのも魅力だ。
ちぎり絵の手法を組み合わせれば、指先の筋力を無理なく刺激できる。「昔、よく初日の出を見に行ったよ」といった思い出話が自然とあふれ出し、優れた回想効果をもたらす。