萬来亭の代名詞とも言える「上海焼きそば」の旨さの秘密は、一般的な焼きそばの概念を覆すモチモチとした極太麺にある。高加水で打たれた麺は炒めても形が崩れず、老油(ラオユウ)と中国醤油の濃密なコクをしっかり受け止める。重厚な見た目とは裏腹に、一口食べ進めると後味が驚くほど軽やかで、箸が止まらなくなるのだ。
連日大盛況を極める同店だが、長時間の待ち時間を避けてスムーズに入店するための「穴場時間」が存在する。狙い目は平日の午後14:30から16:30にかけてのアイドルタイム、または開店15分前(11:15頃)の並び始めだ。この時間帯であれば、比較的短い待ち時間で暖簾をくぐることができる。
さらに常連客の間で密かに愛されているのが「知る人ぞ知る裏メニューの注文法」だ。メニュー表には大々的に記載されていないが、上海焼きそばを注文する際に「スープセット」を告げると、自家製の澄んだ上湯スープを別付けで楽しむことができる。濃厚な焼きそばの合間にスープを啜ることで、旨味のグラデーションがさらに引き立つ。また、常連は麺の硬さ指定や自家製ラー油の追加オーダーを活用し、自分好みの極上体験を創り出している。