「メロリンQ」という強烈なワードが世に放たれたのは、1990年(平成2年)のことでした。日本テレビ系列の日曜夜を代表するモンスター番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の超人気コーナー「高校生ダンス甲子園」がその舞台です。
当時、空前のストリートダンスブームを巻き起こしていた同コーナーには、LL BROTHERSをはじめとする本格派の高校生ダンサーたちが全国から集結していました。そんなハイレベルなダンスバトルが繰り広げられる中、突如として異次元の異彩を放ちながら乱入したのが、当時高校1年生(16歳)だった山本太郎氏率いるチーム「アNumberOf」でした。
胸に黒マジックで大きく「メロリンQ」と書き殴り、競泳用のハイレグ水着一枚に身を包んで全身にテカテカのベビーオイルを塗布。奇声を上げながらクネクネと腰を振って踊り狂い、カメラの前に詰め寄っては「ア〜ナタのハートに〜、メロリンQ!」とポーズを決める姿は、深夜番組顔負けの過激さと爆笑を巻き起こしました。
ダンスの技術を競い合う真面目なコンテストの文脈を逆手に取ったこのパフォーマンスは瞬く間に視聴者を虜にし、山本太郎という存在を一躍全国区のスターへと押し上げました。