この教団の根底にあるのは、オーストラリアを拠点に自らを「最後の予言者」と称したウィリアム・カムの存在だ。彼は自らに聖母マリア出現の啓示が下り、やがて自身が教皇になるという独善的な教義を展開し、世界中に支持者を広げた。
だが、そのカリスマ性の裏には重い犯罪事実が隠されていた。カムは未成年の女性信者に対する性的暴行などの罪で現地警察に逮捕され、長期間の服役を余儀なくされたのである。出所後も彼に対する法的な監視や接触制限措置は続き、かつてのような大規模な集会を開催する自由は失われた。
それにもかかわらず、オーストラリアの現地報道や関係者の証言によれば、カムは依然として少数の熱狂的信者に対してオンラインや文書を通じた遠隔指示を継続しているとされる。法的な包囲網の中でなお自己の神格化を諦めない姿は、カルト指導者の典型的な行動パターンとして各国の法執行機関から警戒され続けている。