「かつてアバクロを着て傷ついた世代」と「偏見を知らない新たな世代」の双方を惹きつける大逆転の原動力となったのは、徹底的な顧客目線への回帰だ。同社は過去の主力商品だったティーン向けの露出度の高いカジュアルウェアから脱却し、20代半ばから30代のヤングプロフェッショナルが求める「実用性と洗練」に照準を合わせた。
特に象徴的な成功例が、あらゆる体型の女性にフィットするよう設計されたデニムコレクション「Curve Love」や、急増する結婚式需要を捉えた「The Wedding Shop」コレクションだ。オフィスカジュアルから週末のリゾート、オケージョンウェアまで幅広く網羅したラインナップはSNSで爆発的な支持を獲得。業績は右肩上がりの急成長を記録し、競合他社が苦戦を強いられる局面でも突出した営業利益率を叩き出すなど、市場の予想を遥かに超える復活劇を演じてみせた。