男子カテゴリーにおいて目を引くのは、戦術としての「7人攻撃(空ゴール攻撃)」の劇的な進化だ。かつては追い詰められた状況でのギャンブル的な切り札と見なされることも多かったが、今や試合の流れを引き戻すための緻密な計算に基づいたセットプレーとして定着している。コートを広々と使ったパス回しから、ワイドな角度でのサイドシュートやノーマークのポストプレーを作り出す精度は、大人顔負けのレベルに達している。
しかし、リスクも隣り合わせだ。パスミス一つで相手GKからのロングシュートによる無人ゴールへの失点を許すことになる。このハイリスク・ハイリターンの駆け引きが、ゲームのスリルを何倍にも引き上げている。1点刻みの攻防が続くラスト数十秒、監督がどのタイミングでタイムアウトを請求し、選手たちがどう実行するのか。ベンチの采配を含めた知力戦から目が離せない。