彼女の代表作を語る上で欠かせないのが、重厚なドラマ性で話題を呼んだ『歌舞伎町弁護人 凛』シリーズだ。夜の街に蠢く人間の業と欲望に対峙する主人公を、鋭い眼差しと繊細な心理描写で見事に演じきった。緊迫感あふれるストーリー展開の中で見せた凛とした佇まいは、観る者に強烈な爪痕を残している。
とりわけ彼女の真骨頂が発揮されたのが、心理戦と情念が複雑に交錯するエロティックサスペンスの領域だ。愛憎渦巻く劇的なシチュエーションにおいて、揺れ動く女性の心理を陰影深く表現。単なる刺激にとどまらず、物語の根底にある哀哀たる人間ドラマを浮き彫りにさせる卓越した演技アプローチは、熱狂的な支持を集める決定打となった。