中世から近代にかけてのヨーロッパ政治・文化の中心を担った中欧・南欧グループ。ここには、歴史ファンを唸らせる濃厚なドラマが凝縮されています。
イタリアの兄である南イタリア(ロヴィーノ・ヴァルガス / CV:浪川大輔)は、通称「ロマーノ」と呼ばれ、弟とは対照的に口が悪くぶっきらぼうですが、弟思いで情に厚い一面があります。幼少期に彼を引き取り育てたのがスペイン(アントーニョ・フェルナンデス・カリエド / CV:井上剛)です。情熱的でおおらかな親分肌ですが、ひとたび怒らせると無敵の強さを誇る元覇権国家の片鱗を覗かせます。
中欧の貴族文化を体現するのがオーストリア(ローデリヒ・エーデルシュタイン / CV:笹沼晃)とハンガリー(エリザベータ・ヘーデルヴァーリ / CV:根谷美智子)です。ピアノと優雅さを重んじるオーストリア坊ちゃんと、幼少期は自らを男だと思い込んで育ち、フライパンを武器に戦う逞しいハンガリー。史実における「オーストリア=ハンガリー二重帝国」の背景が、絶妙な主従・夫婦のような絆として描かれています。
そして絶大な人気を誇るのが、ドイツの兄であるプロイセン(ギルベルト・バイルシュミット / CV:高坂篤志)です。「俺様かっこいいぜー!」と豪語するトラブルメーカーでありながら、小国から軍事大国へと這い上がった過酷な生い立ちと、国家消滅という史実の悲哀を背負うギャップが、多くの読者の心を掴んで離しません。