菩提寺を持たない家や、遠方の寺院との付き合いが途絶えてしまった遺族の間で利用が急増しているのが、インターネットを介した僧侶の手配サービスだ。代表的な『お坊さん便』や、総合葬儀ポータルサイトである『いい葬儀』などのプラットフォームは、いまや供養の現場に深く浸透している。
これらのサービスが支持される最大の理由は、料金の透明性にある。お布施・御車代・御膳料がすべてパッケージ化された定額料金(概ね3万5千円〜4万5千円程度)で提示されるため、事前に追加費用の心配をする必要がない。寺院との付き合い方に馴染みがない若い世代にとって、この分かりやすさは大きな救いとなっている。
一方で、伝統的な寺院社会からは「神聖な供養の商業化だ」という強い反発の声が上がることもある。定額手配サービスを利用する際は、金額の安さだけで飛びつくのではなく、自家の家柄や親族間の心情に配慮し、後々のトラブルに発展しないかを見極める視点が欠かせない。