今回の掘削事業は、広域的なネットワークを形成する東京外かく環状道路事業とも密接に連携している。軟弱な沖積地層を安全に掘り進めるため、極めて精密な制御が求められる密閉型泥水式シールド工法が採用された。地上への騒音や振動を極限まで抑え込む技術力は、日本の土木建設業が誇る最高峰の知恵の結晶と言ってよい。
現場を管轄する国土交通省の技術官は、「都市インフラの直下を通過する難工事だが、ミリ単位の精度で掘削を維持している」と手応えを語る。地すべりや陥没リスクを排除するための連続自動モニタリングシステムが昼夜を問わず稼働しており、技術的信頼性は極めて高い。現場で働く作業員たちの表情には、過酷な現場を乗り越えてきた職人ならではの誇りが滲み出ている。