痛みに耐えかねて病院に駆け込んだものの、「子宮口がまだ1センチなので一度自宅で様子を見ましょう」と帰宅を促される体験は、妊婦にとって肉体的にも精神的にも大きな負担となる。こうした事態を回避するには、電話連絡時の情報伝達が極めて重要な意味を持つ。
電話口で対応する助産師は、発語される情報だけでなく、電話越しに聞こえる呼吸の荒さや会話の切れ方から陣痛の進行度を推測している。「痛みが始まった時刻」「間隔と持続時間」「会話を続ける余裕があるか」「破水やおしるしの有無」を客観的に伝えることが望ましい。単に「痛い」と訴えるだけでなく、正確な周期と身体の変化を言葉にすることで、医療スタッフは適切な来院指示を下すことができる。